ダブルトーク検出遅延を補償する'Delayed-E/X'NLMS法の収束条件に関する検討
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概要
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本報告はダブルトークの発生に際して起こるエコー消去量の急減を防止する手法として有効な遅延Dをもつ`Delayed-E, X'NLMS法を提案し,そのD+1次巡回型フィルタ表現からその収束条件と収束を最も高速化するステップゲインK_0導出した.すなわち,収束条件として0K≦I/(2D+1),0K2を満たすべきことを明らかにし,最も収束を高速化するステップゲインは[-(2D+1)+√(2D+1)^2+4I(I-1)>]/[2(I-1)]となることを示した.但し,Kはステップゲイン,Iは適応フィルタのタップ数である.また,収束条件を満たすステップゲインの上限をK_uとするとき,K_0K_uの関係にあることを見出し,エコーキャンセラの設計に際してはステップゲインを0KK_0とすることが最良の選択となることを示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-07-12
著者
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