Filtered-X NLMS法の収束条件に関する検討
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概要
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Filtered-X NLMS法において安定した収束を可能とするためにはそのステップゲインを通常のNLMS法で規定される大きさよりも小さな値とする必要があるとされている.本報告では,Filtered-X NLMS法のT次巡回型フィルタ表現を用い,その安定した収束のためには(I)同巡回型フィルタが利得1の低減フィルタを構成すること,(II)推定誤差に関する巡回閉路の利得が1未満となること,の2条件が同時に満足される必要があることを導出した.また,収束のための条件がFiltered-X NLMS法においてきびしくなったのはその巡回型フィルタの係数が確率変数となって条件(II)が規定する範囲を逸脱する可能性が生じたためであることを明らかにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-05-27
著者
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