ダブルトークとエコー経路変動の識別
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概要
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エコーキャンセラでは通常,ダブルトークの発生を検出する回路を別に設け,その発生を検出したときには適応フィルタ係数の更新を休止してその乱れを小さく抑える構成をとる.このダブルトーク検出には,エコーに埋もれたダブルトーク成分の検出が可能となる残留エコーの増加を監視する方法が有効である.しかし,その増加はエコー経路変動によっても生起するため,同検出法においてはエコー経路変動検出の併用が必須となる.本報告では,残留エコーと擬似エコーの相関の大小からダブルトークとエコー経路変動を識別する方法を提案する.すなわち,残留エコーと擬似エコーの相関はダブルトークのときに小さく,エコー経路変動のときに大きくなることが利用される.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-05-27
著者
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