音響エコーキャンセラに有用な推定誤差の安定的確保の方法
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概要
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適応フィルタの係数の収束後にも残る推定誤差は学習同定法において外乱と参照信号のパワー比およびステップゲインの関数として定式化されている. 従って, そのパワー比が大きく変動する音響エコーキャンセラにおいては一般に, そのパワー比が所定の大きさ以上に上昇したときに係数の更新を停止する処置をとる. しかし, この処置は当然ながら係数の収束を遅らせる. 本報告では, 適応アルゴリズムとしてブロック実行型の学習同定法を用い, そのブロック長とステップゲインを調整することによって係数の更新が常時可能となる方法を提案する. この制御法において推定誤差は, 参照信号のパワー変動に合わせてブロック長を制御することで, 外乱のパワー変動にはステップゲインを制御することで所定の大きさに保たれる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-11-27
著者
-
藤井 健作
(株)富士通研究所ネットワークシステム研究所
-
藤井 健作
(株)富士通研究所 無線システム研究部(研 41)
-
大賀 寿郎
富士通研
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大賀 寿郎
(株)富士通研究所
-
大賀 寿郎
(株)富士通研究無線システム研究部:(現)芝浦工業大学工学部
-
藤井 健作
(株)富士通研究所 ネットワークシステム研究所
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