能動騒音制御における固定係数フィルタの事前学習

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概要

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フィードフォワード型の能動騒音制御装置では,その始動に先立って算定された値に誤差経路フィルタや帰還制御フィルタの係数を固定する構成がとられることが多い.この算定は通常,装置内で合成された白色雑音をスピーカから送出して行われる.実用的には,その算定は自動的に,また,制御対象となる騒音の存在下でも実行可能となることが望ましい.本報告では,エコー経路変動の検出用に提案されている『残差信号と非巡回型フィルタの出力との相関係数』がこの自動算定のための係数の収束判定に有用となることを示し,その相関係数を利用した収束時間を短縮する制御法を提案する.また,騒音の短時間平均パワーに近似されるパラメータを導入し,本収束判定法によれば騒音パワーが未知である場合や変動する場合にも収束判定閾値の自動的な調整が可能となることを示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-11-17

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