ブロッキングの防止に有効な音声スイッチの制御法
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概要
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音声スイッチの制御に際して, スピーカからマイクロホンに回り込む受話音声のエコーと送話音声との区別は一般に困難である. 音声スイッチの高速化は受話音声が無音となると同時に, そのエコーを送話音声と判断して遠端側に転送することに等しい. このとき, 損失は受話側に挿入されているので続く受話音声のスピーカからの出力は遮断されることとなり, 受話ブロッキングが発生する. また, その遠端側に転送されたエコーは遠端側の音声スイッチを受話側に倒し, 続く遠端話者音声の近端側への伝送を阻む送話ブロッキングを引き起こす. 本制御法では, 通話方向の現状維持を優先させる受話状態と送話状態の両状態間に暫定的な制御形態としての遷移状態を設け, 音声が無音となったときに音声スイッチをこの遷移状態に移行させる. 上記両ブロッキングは, 音声スイッチがこの遷移状態にあるときに続いて音声が検出された場合に元の通話状態へ直ちに復帰させる制御を行うことで防止される.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-04-25
著者
-
藤井 健作
(株)富士通研究所ネットワークシステム研究所
-
藤井 健作
(株)富士通研究所 無線システム研究部(研 41)
-
大賀 寿郎
(株)富士通研究所
-
大賀 寿郎
(株)富士通研究無線システム研究部:(現)芝浦工業大学工学部
-
坂口 淳一
富士通研
-
坂口 淳一
(株)富士通研究所
-
藤井 健作
(株)富士通研究所 ネットワークシステム研究所
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