ニューラルネットワークを用いた電話機ハンドセットの音響パラメータからの寸法決定法
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概要
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電話機ハンドセットの設計において音響等価回路を利用した設計は与えられた設計思想を実現するのに適している。しかし, 設計された音響パラメータ値を実際の寸法に変換することはできなかった。なぜなら, 音響等価回路上の音響パラメータの値と気室や小穴の寸法を関係付ける理論式が存在しないからである。そこで, 本論文では上記関係をニューラルネットワークによってモデル化する方法を提案する。本方法は電話機ハンドセット内の気室や小穴の寸法を様々に変化させた多数の電話機ハンドセットの音響パラメータ値と実際の寸法の対を用いてニューラルネットワークの学習を行っている。本方法によれば, 音響等価回路上において与えられた設計思想を実現するために設計された音響パラメータ値を実際の寸法に変換することが可能である。また, 学習に使用するニューラルネットワークの規模が小さいので, 学習時間が短い上, 出力値も高い精度で得られるという特徴も有する。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1997-04-01
著者
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梶川 嘉延
関西大学工学部電子工学科
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野村 康雄
関西大学工学部電子工学科
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野村 康雄
関西大学工学部
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梶川 嘉延
関西大学工学部
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大賀 寿郎
(株)富士通研究所
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大賀 寿郎
(株)富士通研究無線システム研究部:(現)芝浦工業大学工学部
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