周波数応答法による3次Volterra核同定とその音響再生系への適用
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概要
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本論文では複合正弦波による3次Volterra核同定法を提案する.スピーカシステムがもつ3次非線形ひずみは2次非線形ひずみと同等のレベルで存在し, スピーカシステムの音質劣化の要因となっているため, 除去することが望ましい.しかしながら, 3次非線形ひずみを除去するためには, その3次非線形ひずみを3次のVolterraフィルタで模擬する必要がある.本論分では, まず3次Volterra核の性質について述べ, その性質を利用した複合正弦波による3次Volterra核同定法を提案する.そして, 提案法により実際のスピーカシステムのVolterra核を同定し, 同定精度を検証する.更に同定したVolterra核を用いてスピーカシステムの3次非線形ひずみを除去し, 提案法の有効性を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-11-01
著者
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