誤差経路フィルタ係数の推定を要しない連立方程式法による能動騒音制御
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概要
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Filtered-x法を適応アルゴリズムとする能動騒音制御装置では通常, その起動に先だって誤差経路系のインパルス応答を観測し, それを誤差経路フィルタの係数として与える処理が実行される. 当然ながら, そのインパルス応答が起動後において変化することは十分に想定される. その変化は誤差経路フィルタの係数との差を拡大し, 騒音制御動作を不安定にする. 本論文では誤差経路フィルタ係数の算定を必要としない騒音制御フィルタ係数の更新法を提案する. ここでは, 騒音制御フィルタに二つの異なる係数の組を与えたときに騒音検出マイクロホンから誤差検出マイクロホンに至る系は騒音伝達系と誤差経路系のインパルス応答を未知数とする二つの独立な方程式を成立させることが利用される. 騒音制御フイノレタの係数はこの連立方程式を繰り返し解くことによって更新される.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-03-25
著者
-
藤井 健作
(株)富士通研究所ネットワークシステム研究所
-
藤井 健作
(株)富士通研究所 無線システム研究部(研 41)
-
大賀 寿郎
(株)富士通研究所
-
棟安 実治
広島大学工学部
-
大賀 寿郎
(株)富士通研究無線システム研究部:(現)芝浦工業大学工学部
-
藤井 健作
(株)富士通研究所 ネットワークシステム研究所
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