フッ素イオン電極と塩化アルミニウム分解を利用する無機化合物中フッ素の迅速分析
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概要
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種々の無機フッ素化合物試料の分解法として、塩化アルミニウム水溶液を用いて、加熱溶解する方法を検討した。 加えるアルミニウム量は、試料中のフッ素量に対してモル比で約1以上あれば十分であり、加熱時間は約 15 分でよい。 ほたる石、氷晶石、フッ化第一スズ、フッ化バリウム、フッ化第ニクロム、ヘキサフルオロチタン酸カリウム、ヘキサフルオロジルコニウム酸カリウム、フッ化ランタン、テトラフルオロホウ酸第二銅、テトラフルオロホウ酸第一スズは完全に分解された。 アルミニウムのマスキング剤としてクエン酸を用い、既報^<1)> の希釈法を応用して、フッ素イオン電極で定量した。 定量に要する時間は約30分で、迅速分析法として有用である。 フッ化アルミニウム、フッ化第一セリウム、フッ化トリウムは分解不十分のため、フッ化ベリリウムはベリリウムのマスキングが不十分なため、低い分析結果を得た。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1975-09-10
著者
-
小玉 数信
名古屋工業大学合成化学科
-
中川 元吉
名古屋工業大学
-
小玉 数信
名古屋工大
-
桐原 博孝
東洋曹達工業株式会社
-
小玉 数信
名古屋工業大学
-
谷川 伸
セントラル硝子(株)研究所
-
桐原 博孝
セントラル硝子(株)研究所
-
白石 直典
セントラル硝子(株)研究所
-
谷川 伸
東亜合成化学工業株式会社
-
白石 直典
セントラル硝子 (株) 研究所宇部研究室
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