フルオロリン酸カルシウムとしてのフッ素の重量分析法
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概要
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フルオロリン酸カルシウムとして沈殿させることによるフッ素の重量分析法を提案した.沈殿は過剰のカルシウムイオンとリン酸イオンを含む,ギ酸-ギ酸アンモニウム緩衝溶液でpH3.7_0に緩衝された溶液に,フッ化物溶液を滴下することによって生成される.結晶性で,容易にG4ガラスフィルターで〓過,0.1M緩衝溶液と水で洗浄でき,130℃で乾燥すると重量一定となる.X線回折で,フルオロアパタイト{Ca_5F(PO_4)_3}であることが確認された.重量分析係数は0.03768で,定量範囲はフッ化物イオン(2〜8)mgで,相対標準偏差2.4%で定量できる.100mg以下のナトリウムイオンは妨害しない.この方法はリン酸イオンの妨害がなく,迅速な〓過洗浄ができるという利点がある.
- 1978-05-05
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