マグネシアクロム質耐火物の共同分析結果と分析法
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概要
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東海無機分析化学研究会では,これまで5回にわたって2種のマグネシアクロム質耐火物{東芝セラミックス(株)提供}の共同分析を行った.マグネシアクロム質耐火物の定量分析はクロムの妨害があり困難とされてきた.しかし,次の方法により満足すべき共同分析結果が得られた.あらかじめ200メッシュ以下に粉砕された試料約0.5gを約5gのホウ酸-炭酸ナトリウム混合融剤で融解する.放冷後,温水に溶かし40mlの過塩素酸を加える.熱板上で弱く煮沸しながら濃塩酸を約4回滴加し,更にずりつぶして温めた塩化ナトリウム少量ずつを2回加える.クロムは塩化クロミルとして揮散させる.無水ケイ酸は常法により定量する.酸化アルミニウムと酸化第二鉄はEDTA-銅逆滴定法により定量する.酸化第二鉄は過マンガン酸滴定法により定量する.カルシウム及びマグネシウムはアルミニウム及び鉄を水酸化物として除いた後炭酸塩として分離する.沈殿は洗浄せず塩酸に溶かしEDTA満足する.酸化カルシウムは原子吸光法によっても良い結果が得られる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1976-02-10
著者
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