金属指示薬及び金属の光度定量試薬としてのキシレノールオレンジ及びセミキシレノールオレンジの検討
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概要
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キシレノールオレンジ(XO)及びセミキシレノールオレンジ(SXO)を9種の金属イオンの直接EDTA滴定における金属指示薬並びに,ジルコニウム及びビスマスの光度定量における発色試薬として応用し,これらの分析試薬としての有用性を比較考察した.XOを用いる直接EDTA滴定における滴定条件は従来の結果と大差はないが,光度定量における最適発色条件や生成錯体の吸収特性は従来のそれとかなり異なることが分かった.XOはインジウム以外の上記金属のすべてに対してSXOよりも優れた指示薬として使用できるが,SXOでは一部の金属に対してだけ鋭敏な変色を示した.これに対して,過剰の試薬を加える光度定量においては,ジルコニウム及びビスマスのいずれに対してもSXOのほうがそル吸光係数のより大きな錯体を生成する点でXOよりも優れていることを認めた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1978-07-05
著者
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