二酸化マンガンを指示電極として用いるキレート滴定の研究
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概要
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電位差滴定の指示電極に二酸化マンガン電極を用い,指示イオンとしてマンガンイオンを加えEDTAを用いる各種金属イオンのキレート滴定を検討し,あわせてEGTAを用いるマグネシウム共存中のカルシウムの定量に応用した.<BR>指示イオンとして加えたマンガン-EDTAキレートは生成定数が小さいため,本電極を用いた場合には中性およびアルカリ性で行なわなければならない.しかし,アルカリ性では平衡電位に速く到達すること,妨害イオンが少ないことなど,水銀電極,銀電極に比べてすぐれている.<BR>EDTAを用いる滴定ではコハク酸塩緩衝溶液(pH≒7)中で銅,鉛,カドミウム,コバルト,亜鉛などを,塩化アンモニウム-アンモニア緩衝溶液(pH≒9)中では銅,カドミウム,コバルト,亜鉛,カルシウム,ストロンチウムを滴定することができた.EGTAを用いた場合には5倍量のマグネシウム共存中のカルシウムを精度よく定量することができた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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