酸化銀を含むリン酸マグネシウムガラス膜のアンモニア応答性とその酵素電極への応用
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概要
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酸化銀を含むアルカリ金属元素を含まないリン酸マグネシウムガラス膜はイオン選択性電極の感応膜に応用したとき、陰イオン応答性を示すばかりでなく、10^<-2>〜5×10^<-4>Mの間のアンモニアについてもネルンスト応答に近い50mv/pNH3の電位こう配が得られた。このことは膜表面の銀イオンとアンモニアが錯生成して濃度分極を起こし溶液中のアンモニア濃度に対応した電位を示すためと考えた。一方酵素反応でアンモニアを生成する系は比較的多い。その一つであるL-アミノ酸の酵素反応により生ずるアンモニアを本電極で測定して間接的にL-アミノ酸濃度を求めた。酵素はガラス電極膜上に架橋化法で固定化して8種類のアミノ酸の定量を試みた。その結果0.005M K_2SO_4+0.001M KOH溶液中ではほとんどのアミノ酸を精度良く定量できた。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1989-01-05
著者
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