銅電極電位差滴定によるキレート滴定の研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
電位差滴定の指示電極に銅電極を用い,指示イオンとして微量の銅イオンを加えて各種金属イオンをEDTAでキレート滴定する方法について検討した.さらにTetrenを用いる鉛共存中の亜鉛の滴定に応用した.<BR>滴定中窒素ガスを通気して溶存酸素の影響を除けば,銅電極電位は溶存銅イオン濃度に対応した電位を示し,弱酸性および中性溶液中では良好なpM電極であることが明らかになった.<BR>EDTAを用いた場合モノクロル酢酸(pH≅2.5)中でビスマス,トリウム,インジウムを,酢酸-酢酸ナトリウム(pH=4〜6)中でトリウム,インジウム,鉛,カドミウム,コバルト,亜鉛,マンガンを,またホウ砂(pH≅8)中でカルシウム,ストロンチウムを精度よく滴定することができた.<BR>TetrenはEDTAと異なり亜鉛,カドミウムなどに比べて鉛の安定度定数が小さいので酢酸-酢酸ナトリウム(pH=6.5)中で10倍量の鉛共存中の亜鉛を精度よく滴定することができた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- 化学教育の変遷と展望
- 固定化酵素カラムとリン酸塩ガラス膜フローセルを連結したL-アミノ酸の電位差測定流れ分析法(バイオアナリティカルケミストリー)
- 酸化銀を含むリン酸マグネシウムガラス膜のアンモニア応答性とその酵素電極への応用
- 1-アミノ-2-ナフトール-4-スルホン酸を用いる微量クロム(VI)の間接ポーラログラフ定量法
- 1-アミノ-2-ナフト-ル-4-スルホン酸酸化生成物のテンサンメトリ-波を用いる微量亜硝酸イオンの定量
- o-アミノフェノール酸化生成物のテンサメトリー波を用いる微量銀イオンの定量
- アリザリンコンプレキソンのテンサメトリー波を用いるシアン化物イオンの間接滴定
- 中国における古代金属文化史(概観)(古代を探る)
- 古代の金属文化史(鉱物と化学)
- ニッケルの指示薬としての2-(2-チアゾリルアゾ)安息香酸誘導体
- 分析試薬としての4-(2-チアゾリルアゾ)レゾルシン誘導体
- キレ-ト滴定によるアルミニウムの定量--EDTAまたはCyDTAをキレ-ト試薬とし,銅(2)溶液によってアルミニウムを逆滴定する場合の種々の条件の検討および理論的考察
- ビスマス(III)標準溶液によるアルミニウムのEDTA滴定
- フッ素イオン電極と塩化アルミニウム分解を利用する無機化合物中フッ素の迅速分析
- 銅(II)イオン選択性電極を用いる清酒中のアミノ酸の簡易定量
- 2-(2-チアゾリルアゾ)-4-メチル-5-スルホメチルアミノ安息香酸を用いる銅,ニッケル,コバルトの高速液体クロマトグラフィー
- TAR-亜鉛錯体の生成定数とその金属指示薬としての応用
- フッ素イオン電極による無機フッ化物の迅速分析 : ベリリウムのマスキング及び試料の分解
- フッ素イオン電極を用いるフッ素イオンの定量 : 有機溶媒による感度の増加
- 1,10-フェナントロリンによるフェロシアン化物イオン及びフェリシアン化物イオンの吸光光度定量
- 2-(2-イミダゾリルアゾ)フェノール類の合成と金属指示薬としての応用
- 液状イオン交換体最近の進歩
- 高分子量アミン(液状陰イオン交換体)の分析化学への応用
- 1-(2-ピリジルアゾ)-2-ナフトール(PAN)によるコバルト共存中のニッケルの比色定量
- 銅の金属指示薬としてのo-(2-チアゾリルアゾ)-フェノール類の研究
- PANおよびその類縁体を指示薬とし,銅(II)標準溶液によるアルミニウムのEDTA滴定
- スパッタ法による酸化タンタル薄膜の形成とそれによるMOS基板のプラズマ損傷
- ヨウ化銅膜電極の特性とその応用
- ビスマスを指示電極として用いるキレート滴定の研究
- 銀電極を用いるマグネシウムと共存するカルシウムのキレート滴定
- 二酸化マンガンを指示電極として用いるキレート滴定の研究
- 銅電極電位差滴定によるキレート滴定の研究
- 鉄(III)-鉄(II)系を電位指示薬として用いるキレート滴定の研究
- 電析Ni-P合金の析出機構について
- 液状イオン交換体最近の進歩
- 高分子量アミン(液状陰イオン交換体)の分析化学への応用
- フッ素イオン選択性電極を用いるフッ素イオンの定量法 : アルミニウムのマスキングおよびガラス分析への応用
- 高分子量のアミンによるスズと鉛の抽出分離 : 高分子量アミンによるイオン交換抽出の研究(第9報)
- ポーラログラフ法によるリン酸の定量
- コバルト中の微量ニッケルの分離定量
- ポーラログラフによるフェロマンガンおよびマンガンスラッグ中のマンガンの迅速定量法について
- EDTAを用いるコバルトのポーラログラフ分析法