ヨウ化銅膜電極の特性とその応用
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概要
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ジオクチルフタレイトを含む塩化ビニル樹脂中に約50%重量のヨウ化銅の微粉末を加えてよく混合した沈殿内蔵膜を電位差滴定の指示電極および銅のイオン交換クロマトグラフにおける濃度検知電極として応用した.<BR>ヨウ化銅膜は10<SUP>-2</SUP><I>M</I>から10<SUP>-5</SUP><I>M</I>濃度の間で膜電極電位が銅(II),銅(I),ヨウ素イオンについて32mV,-42mV,40mVの電位こう配をもったほぼ直線が得られた.銅(II)とヨウ素イオンが同じ傾向の電位こう配を示し,銅(I)が逆のこう配を示すことから銅の酸化還元電位が膜電位に大きな役割を果たしているものと考えられる.<BR>EDTAを用いる銅のキレート滴定およびNa-TPBを用いる銅の沈殿滴定に応用したところ良好な結果が得られた.また0.1<I>M</I>塩化カルシウムを溶離剤として用いる銅のイオン交換クロマトグラフ(Dowex 50W-X8使工用)では銅イオンの溶出についての知見を正確に知ることができた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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