o-アミノフェノール酸化生成物のテンサメトリー波を用いる微量銀イオンの定量
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概要
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o-アミノフェノールは溶存酸素による酸化2量体生成反応がかなり遅いが,弱アルカリ性(PH8付近)で銀イオンの共存により急速に酸化され,2量体生成物は水銀表面への吸着に起因する極めて高感度のテンサメトリー波を示す.o-アミノフェノールの酸化反応によって生成するテンサメトリー波は放置時間,温度,o-アミノフェノール濃度などにより影響され,それらが大きいほど波高は高くなる.(2〜40)μg/25mlの銀イオンを精度よく定量する最適条件として,0.25Mほう砂-酢酸緩衝溶液(pH8.0)中でo-アミノフェノール濃度6×10^<-5>M,反応温度(40±0.1)℃,放置時間2時間が得られた.共存する妨害イオンのうち,20倍量程度の銅(II)イオン,水銀イオンなどは10^<-4>M EDTAを加えることにより影響を無視することができた.セリウム(IV),シアゾ化物イオン,チオシアン酸イオン,チオ硫酸イオンなどは本法の強い妨害となる.粗銅及びアルミニウム合金中の銀の定量に前処理法としてp-ジメチルアミノベンジリデンローダニン沈殿法を用い良好な結果が得られた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-03-05
著者
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