1-アミノ-2-ナフトール-4-スルホン酸を用いる微量クロム(VI)の間接ポーラログラフ定量法
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概要
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1-アミノ-2-ナフトール-4-スルホン酸は試薬自身が交流波,直流波ともに示さず,pH<4.5では溶在酸素による酸化が比較的遅いが,微量のクロム(VI)の共存により急速に酸化されて-0.05V vs. S.C.E.(pH 4.0)に高感度のテンサンメトリー波を生ずる.テンサンメトリー波高と酸化生成物の間にはLangmuir吸着等温線型の関係を示すが,クロム(VI)の検量線は(0.01〜0.25)μg/mlの間でほぼ直線関係が得られた.最適条件として0.025Mフタル酸水素カリウム-過塩素酸緩衝溶液(pH 3.8〜4.2)で5×10^<-4>M 1-アミノ-2-ナフトール-4-スルホン酸,0.01 M Na_2H_2edta,0.05Mフッ化カリウムを用い,温度(50±0.2)℃,放置時間30分と定めた.0.1mg/25ml以内の鉄,バナジウム及び0.5mg/25ml程度の銅(II),チタン(IV),マンガン(II),水銀(II)などの共存は妨害とならない.高濃度の鉄,バナジウムなどの妨害の除去にはクペロン抽出法を適用した後,クロム(VI)の定量を行った.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1980-09-05
著者
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