アリザリンコンプレキソンのテンサメトリー波を用いるシアン化物イオンの間接滴定
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概要
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アリザリンコンプレキソン(ALC)のテンサメトリー波はニッケルなどの金属イオンと錯生成すると定量的に消失する。そこで、シアン化物イオンを含む弱アルカリ性溶液に標準ニッケルイオンを過剰に加えpH6.5とし、過剰のニッケルイオンをALC標準溶液で滴定した場合、遊離のニッケルイオンの当量点を過ぎるとALCによるテンサメトリー波が現れシアン化物イオンの定量を行うことができる。ALCは5x1O~<-7>M以上でテンサメトリー波が現れ、ピーク電位もかなり正側にあるのでハロゲン、チオシアン酸イオンなどの交流波以外は波が重ならない。重金属イオン、ハロゲン、チオシアン酸イオン及び多量のチオ硫酸、亜硫酸、亜硝酸などのイオンが妨害となる。本法により(10〜70)μg/50mlのシアン化物イオンを精度よく定量することができる。又、JIS法と比較した場合共存イオンの影響が少ない。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1975-11-10
著者
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