メチルイソブチルケトンの塩類溶液に対する溶解 : カドミウムおよび鉛の定量
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概要
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カドミウムおよび鉛を,ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム(DDTC)のキレート化合物として,メチルイソブチルケトン(MIBK)で抽出を行なって原子吸光法で定量した.抽出時に,MIBKが各種塩類溶液に溶ける量を測定したところ,いずれの塩も濃度が大となるとMIBKの溶ける量が減少するが,そのなかでも,硫酸アンモニウムの作用が顕著であった.すなわち,水溶液100m<I>l</I>中に硫酸アンモニウム15gを溶かし,MIBK 10m<I>l</I>加えて,カドミウムおよび鉛のDDTCキレートの抽出を行なうと,MIBKの減量は0.3m<I>l</I>以内におさまる.この減量分は分析誤差として無視できる量であった.<BR>本法を,ケイ酸塩,亜鉛ダイカスト,リン酸塩および海水などに応用した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
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久行 恒芳
セントラル硝子(株)宇部ソーダ工場
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白石 直典
セントラル硝子(株)研究所
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長谷川 忠光
セントラル硝子(株)研究所宇部研究室
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高橋 博明
セントラル硝子(株)研究所宇部研究室
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白石 直典
セントラル硝子 (株) 研究所宇部研究室
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長谷川 忠光
セントラル硝子(株)宇部研究室
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