蛍光X線分析法による工業用フッ化アルミニウムの分析
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概要
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工業用フッ化アルミニウム中の三フッ化アルミニウム,シリカ,五酸化リン,硫酸アルミニウム及び酸化鉄(III)成分を蛍光X線分析法により検討を試みた. 特に試料粉末度の影響,加圧成形法,対比法における基準試料の実用性,検量線の作成,定量精度などについて調べた. この結果,5μm以下に粉砕した試料はパインダーなしでアルミニウムリングに詰めて加圧力(10〜30)t/cm^2加圧保持時間2分以上で成形可能であり,測定用試料片とすることができる. 各元素を測定して各成分を算出したところ,本法による各成分の繰り返し再現精度は良好であり,又正確さ(σd)は三フッ化アルミニウム含有率(69.71〜97.88)%,シリカ含有率(O.03〜O.91)%,五酸化リン含有率(O.04〜0.69)%,硫酸アルミニウム含有率(0.03〜O.19)%及び酸化鉄(III)含有率(O.O05〜O.061)%の各範囲のそれぞれ1O試料に対して,三フッ化アルミニウムO.44%,シリカO.O07%,五酸化リン0.O09%,硫酸アルミニウムO・O03%,酸化鉄(III)O.0017%であった. 叉本法の分析所要時間は,1試料中5成分の分析に試料調製も含めて約40分であり,工程管理分析として有用である.
- 1983-05-05
著者
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