クペロン沈殿-けい光X線法による各種石こう申の微量アルミニウム,鉄,チタンの定量
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概要
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各種石こう中の微量アルミニウム,鉄,チタンの定量をキレート沈殿剤にクペロンを用いて沈殿捕集後,けい光X線分析法を用いて試みた.弱酸性試料溶液にフッ化物イオンの干渉抑制剤としてクエン酸ナトリウム及びボウ酸を加える.次に塩酸でpHを3.5〜3.7に調節し,クペロンを加えて目的元素を共沈させる.この沈殿をメンブランフィルターで〓別して,クロム対陰極からのX線で励起して発生するけい光X線AlK_α,FeK_α,TiK_αの強度を測定する.アルミニウム,鉄(III),チタンのクペロンキレート沈殿は同時に定量的に捕集され,検量線は各元素50μgまで直線を示した.アルミニウム,鉄(III),チタン各20μgにおける変動係数(n = 10)は,それぞれ1.3,1.4及び2.6%であった.又アルミニウム捕集を妨害するフッ化物イオンの許容量は約1mgであり,本法を各種石こうに適用して良好な結果を得た.
- 1981-01-05
著者
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