スレッドレベル並列処理プロセッサの検討

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概要

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近年のマイクロプロセッサは、スーバスカラ技術などの命令レベルの並列性を活用することで性能向上を実現してきた。しかしながら命令レベルの並列性自身の限界や、命令発行の論理の複雑化によって、従来技術による性能向上は限界に達しつつある。一方、従来の単一命令流(スレッド)を複数の命令流に分割し、これらを並列に実行する処理方法であるスレッドレベル並列処理についての検討はまだまだ不十分である。このスレッドレベル並列処理は並列性を十分に持った問題の場合、その問題に含まれる大局的な並列性を自然に取り出せるという利点を持つ。本研究では、このスレッドレベル並列処理で問題となるスレッド生成、消滅、同期オーバヘッドについて、アーキテクチャ・サポートを提案し、これらの効果についてシミュレーションにより初期評価を行なった。この結果スレッドレベル並列処理の有用性と今後の課題が明らかになった。
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-09-20

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