リアリティの高い仮想空間構築のための実写テクスチャの活用(1) : 仮想空間構築ツール

概要

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我々は実世界を反映したリアリティの高い仮想空間を構築する方法として,明示的に幾何形状モデルを有するモデル系と,そうでない非モデル系の2つのアプローチをとっている.後者が多眼データからの空間像再生をもとにしているのに対して,前者はいわゆるCGの枠組みで解決を図っている.CG画像の写実性は大域的照明計算によって向上できるが,実時間応答性を必要とするVRシステムには得策でない.そこで,現実的な解決策としてテクスチャマッピングが注目され,ビデオゲーム機でも多用されている.この場合,人工的なテクスチャパターンでなく,実写画像を用いることにより一層写実性を増すことができる.我々の開発しているPreView(Putting Real Environment into Virtual Interactive Electronic World)は,市販の35mmカメラやビデオカメラで撮影した実写画像から簡便に仮想空間を構築・体験できるシステムである.ここでは,仮想建築物の体験用として開発した事例を紹介する.
1996-03-06