複合現実空間に存在する擬人化エージェントの実現 (<特集>ITSとモバイルコンピューティング)

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概要

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本論文では, 複合現実(Mixed Reality; MR)空間に実現した擬人化エージェントに関して述べる. MR空間とは, 現実と仮想の世界が融合された空間のことである. 体験者はシースルー型HMDを装着することによって, 現実と仮想の物体両方に対して主観的かつリアルタイムに対話操作が行える. このインタラクションに対し, 擬人化エージェントを導入することを試みた. その第1段階として, リビングルームでのインテリア・シミュレーションを題材に, 音声対話機能を持つロボット型エージェントに仮想家具の操作代行を行わせた. 本論文では, 実現した擬人化エージェントの設計および実装に関して記述する. また, MR空間中を自由に動き回れるエージェントの振舞いや存在感は, 従来のエージェントとはおおいに様相を異にすると考えられる. そうしたエージェントがユーザに与えるヒューマン・ファクタに関する考察についても記述する.
一般社団法人情報処理学会の論文
2001-07-15

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