パン酵母におけるUDP-N-acetylglucosamine pyrophosphorylaseの存在
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概要
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パン酵母にUDP-N-acetylglucosamine pyrophosphorylaseの存在を証明した. 酵母の無細胞抽出液からプロタミン処理, DEAE-セルロース, セファデックスG-150およびハイドロキアパタイトカラムクロマトグラフィーにより本酵素を部分精製し, 比活性約11倍の酵素標品を得た. 本酵素の至適pHは7.5〜8.0で, -20℃ではきわめて不安定であるが, 0.1mM dithiothreitolを含むpH7.5のリン酸緩衝液中では4℃で1週間安定であった. 本酵素の基質特異性はUDP-N-acetylglucosamineにきわめて厳密で, 他のウリジン, グアノシン, シチジン, アデノシン系糖ヌクレオチドには作用しなかった. UDP-N-acetylglucosamineおよびPPiに対するKm値はそれぞれ3×10^<-3>Mおよび7×10^<-3>であった. また本酵素の最大活性発現のためにMn^<2+>, Mg^<2+>, Co^<2+>など2価カチオンが必要であった. Mg^<2+>の最適濃度は5mMであった. また酵素活性はdithiothreitolの存在によって著しく促進された.
- 社団法人日本生物工学会の論文
- 1975-08-25
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