<原著>スポーツ行動の継続化とその要因に関する研究(2) : 大学生の場合

概要

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大学1年生の男子学生366名を対象にスポーツに関わる行動・行動意図・意識の相互関係, スポーツの継続性を予測するパターンの作成, 継続性に影響する要因の分析, 継続性と健康度の関係を分析した。そのおもな結果は, つぎのとおりである。1) スポーツに関わる行動・行動意図・スポーツ意識の相互関係には顕著な相関が認められた。2) スポーツ行動診断検査の結果から得られるスポーツ行動, 行動意図, スポーツ意識の型の3変数によって作成されたパターンによって, スポーツ行動の継続性を予測できることが明らかにされた。3) スポーツの継続性には行動意図, スポーツクラブ所属, スポーツ意識の型が最も関係していた。その他, 現在のスポーツ条件, 重要な他者の期待に対する信念, 重要な他者の存在, スポーツの社会的・心理的効果への評価が顕著に開係していることが明らかにされた。4) スポーツの継続的実施者は非継続者に比較して健康度の「いきがい」尺度で最も顕著に高い評価を示し, その他の身体的・精神的・社会的健康度においても高い評価を示した。5) 以上の結果から, スポーツ行動診断検査を実施することにより, スポーツの継続性の予測, 継続性についての問題の所在, 継続性の効用などが指導・助言できることが示され, スポーツ行動の継続化の指導法が考察された。
九州大学の論文
1989-03-31

<原著>スポーツ行動の継続化とその要因に関する研究(2) : 大学生の場合

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