<原著>中年婦人の健康処方の適用と効果に関する研究(2) : 健康テニス教室終了後2年間の追跡調査

概要

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中年婦人を対象に, 健康処方としての3か月間の健康テニス教室を開設し, 参加者のその後の健康状態と生活形態に関して2年間の追跡調査を行ってきた。得られた結果は, 次のとおりである。1.教室参加者の健康状態は, 有意な変化とはいえないが, 教室開始時に比べて1年後, 2年後とも僅かながら向上している。その背景には, 教室終了後もテニスを継続する者が多いことがあげられる。2.睡眠時間, 睡眠の型, テレビ視聴時間, 読書時間, 習いごと・稽古ごと, スポーツ以外の娯楽活動についてその変化をみたが, 教室終了1年後に習いごと・稽古ごとをしている者が増加している点を除けば全体的にこれら生活時間・行動に変化はみられなかった。3.運動・スポーツの実施程度は, 教室開始時に比べると1年後, 2年後ともに高まっている。また, スポーツクラブ所属者も有意に増加している。この点は教室を契機にテニスを継続する者が増えており, 教室の影響が認められる。4.家族一緒での運動・スポーツや健康法の実施については, 教室開始時とそれ以後において目立った変化はみられず, 教室の影響は認められない。5.食生活に関しては, 欠食や腐食・夜食の実態, 食品, 嗜好品の摂取状況についてみてみたが, いずれも注目すべき変化はみられなかった。(本研究は, 1989年の第10回健康科学研究会で発表した。)
九州大学の論文
1990-03-28

<原著>中年婦人の健康処方の適用と効果に関する研究(2) : 健康テニス教室終了後2年間の追跡調査

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