R 因子保有菌に対するフラジオマイシン, パンフラン S およびフラゾリドンの効果(畜産学科)
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概要
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フラジオマイシン(FM), パンフランS(PFS), フラゾリドン(FZ)の3薬剤を用い, R^+大腸菌に対するR因子の除去効果および特異的殺菌効果があるか否かを検討し, 次の結果を得た。1.各家畜糞便由来R^+菌12株を用い, 延べ4,310箇の集落について, FM, PFS, FZのR因子除去効果を調べたところ, その効果は何れも低く, それぞれ0.80,0.75,0.98%で, これらの値はアクリフラビンのそれの約1/3以下であった。2.3薬剤がR^+菌に特異的に作用するか否かを, R^+菌108株, R^-菌193株についてMICの分布を指標に比較したところ, 全く差なく, 何れの菌群にも同程度の抗菌作用を示した。ただし, 対照の意味で用いたAB-PC等6剤に感受性のS菌193株については, 極めて高い感受性を示した。3.今回使用したFM, PFS, FZの3薬剤共, 特に実用面から家畜由来大腸菌のR因子除去剤あるいはR^+菌に特異的に作用する薬剤としての有効性は認められなかった。しかし, これら薬剤は家畜由来大腸菌に比較的高い抗菌作用を示した。
- 琉球大学の論文
- 1976-12-01
著者
-
金城 俊夫
琉球大学農学部畜産学科
-
金城 俊夫
岐阜大学農学部獣医学科獣医公衆衛生学講座
-
金城 俊夫
琉球大
-
Kinjo Toshio
Department Of Veterinary Public Health Faculty Of Agriculture Gifu University
-
金城 俊夫
琉球大学農学部
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