ドバトからのサルモネラ及び大腸菌の分離と分離株の薬剤感受性及びRプラスミド

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岐阜,愛知及び三重県内の8地域の公園,神社,飼料倉庫等に生息するドバトを対象に,その糞からのサルモネラの分離を試み,また分離サルモネラについては,同時に分離した大腸菌と共に6種類の抗菌剤(APC,SM,TC,CP,KM及びSA)に対する感受性試験を行った。さらに耐性菌については,Rプラスミドの検索も行った。サルモネラは検査した700羽中の9羽,1.3%から検出された。陽性個体からそれぞれ5株計45株を分離し,同定したところ全株S.typhimurium subserovar copenhagenであった。45株中40株(9個体中8個体),88.9%,が薬剤耐性菌で,うち1個体由来5株はSM-TC-SAの3剤耐性で,同耐性型のRプラスミドが検出された。残り7個体由来35株は,何れもSM単剤耐性でRプラスミドは検出できなかった。太陽菌は278個体から分離した558株について検査したが,耐性菌排泄個体は27羽,9.7%で,また耐性菌は49株8.8%に認められた。耐性型は6種認められ,SA単剤型が22株で最も多く,次いでTC,SM-TC型であった。耐性菌中Rプラスミド保有菌は35株,71.4%であった。SA耐性のRプラスミドが最も多く確認されたが,TC耐性Rプラスミド4株中2株が温度感受性Rプラスミドであった。同一個体から分離されたサルモネラと太陽菌の間に耐性菌の検出率や耐性型に特に関連はなかった。
岐阜大学の論文
1983-12-15

ドバトからのサルモネラ及び大腸菌の分離と分離株の薬剤感受性及びRプラスミド

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