野生動物における内分泌攪乱化学物質の蓄積濃度と生殖への影響(<特集>野生動物医学研究の実際)
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概要
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人間の営みによって作り出された化学物質が,長期間分解されることなく環境に蓄積し,内分泌攪乱化学作用によって人や野生動物の生殖に異常をもたらすことが解明されつつある。内分泌攪乱化学物質には,DDTなどの農薬,PCB類などの工業化学物質,ダイオキシンなどの非意図的生成物,合成女性ホルモンとして使われたDESなどの医薬品などが含まれる。これまでに,アメリカ合衆国のアポプカ湖でのワニの個体数減少,ミンクやカワウソの繁殖率の低下,猛禽類の卵殻の薄化や孵化率の低下,イルカやアザラシの大量死,イボニシでのインポ***,コイの雌雄同体化,ホッキョクグマの生殖能力の低下や間性といったさまざまな生殖異常が内分泌攪乱作用によって引き起こされている。日本においては平成10年度より内分泌攪乱化学物質およびダイオキシン類による野生生物への影響実態調査が開始され,さまざまな野生動物,とくに海獣類や猛禽類における内分泌攪乱化学物質の蓄積が認められた。今後さらに影響実態を究明し,内分泌攪乱化学物質問題を解決していく必要がある。
著者
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柵木 利昭
岐阜大学農学部
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坪田 敏男
北海道大学大学院獣医学研究科生態学教室
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須藤 明子
日本イヌワシ研究会
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野田 亜矢子
広島市安佐動物公園
-
坪田 敏男
岐阜大学農学部家畜臨床繁殖学講座
-
源 宣之
岐阜大学農学部獣医学科
-
村瀬 哲磨
岐阜大学農学部獣医学科
-
TSUBOTA Toshio
岐阜大学農学部
-
坪田 敏男
兵庫県森林動物研究センター
-
坪田 敏男
岐阜大学農学部
-
Tsubota Toshio
Gifu Univ. Gifu Jpn
-
柵木 利昭
岐阜大学農学部獣医学科
-
村瀬 哲磨
岐阜大学応用生物科学部獣医学講座
-
村瀬 哲磨
岐阜大学 応用生物科学部
-
源 宣之
岐阜大学
-
瀧紫 珠子
岐阜大学農学部獣医学科
-
須藤 明子
(株)イーグレット・オフィス
-
野田 亜矢子
岐阜大学大学院連合獣医学研究科
-
Tsubota Toshio
Department Of Environmental Veterinary Science Graduate School Of Veterinary Medicine Hokkaido Unive
-
Murase Tetsuma
Gifu Univ. Gifu
-
Murase Tetsuma
United Graduate School Of Veterinary Medicine Gifu University
-
Tsubota T
Department Of Environmental Veterinary Science Graduate School Of Veterinary Medicine Hokkaido Unive
-
Tsubota Toshio
Division Of Veterinary Medicine Faculty Of Agriculture Gifu University
-
Tsubota Toshio
United Graduate School Of Veterinary Medicine Gifu University
-
坪田 敏男
岐阜大学農学部獣医学科 : 岐阜大学大学院連合獣医学研究科
-
坪田 敏男
岐阜大学 大学院連合獣医学研究科
-
Tsubota Toshio
Department Of Veterinary Obstetrics Faculty Of Veterinary Medicine Hokkaido University
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