イヌの下顎に認められた著明な骨形成を伴うエナメル上皮腫(短報)
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概要
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ほとんど報告のない著明な骨形成を伴ったエナメル上皮腫が8歳雌の雑種犬に認められた. 臨床的には, 本腫瘍は右下顎の第1臼歯部に位置する急速な再発を繰り返す骨様の腫瘤として認められた. 組織学的には, エナメル上皮腫の非定型のバリアントであった. 上皮細胞は高度な細胞異型を示し, 細胞分裂像は豊富であった. 間質では膠原線維が豊富で, 活性化した骨芽細胞に縁どりされた骨梁からなる著明な新生骨が認められた. 本腫瘍は高い増殖性と侵襲性を示すことから, 悪性の性格を有すると考えられた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1996-11-25
著者
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柵木 利昭
岐阜大学農学部
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岩崎 利郎
東京農工大学農学部獣医内科学研究室
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柳井 徳磨
岐阜大学農学部家畜病理学教室
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酒井 洋樹
岐阜大学農学部家畜病理学教室
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藤岡 博文
藤岡動物病院
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岩崎 利郎
東京農工大学農学部獣医内科学教室
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岩崎 利郎
岐阜大学農学部附属家畜病院
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吉田 和則
岐阜大学農学部家畜病理学教室
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大田 [ジョウ]慈
岐阜大学農学部家畜病理学教室
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磯和 弘一
岐阜大学農学部家畜病理学教室
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酒井 洋樹
岐阜大学応用生物科学部
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柳井 徳磨
岐阜大学大学院連合獣医学研究科
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岩崎 利郎
岐阜大学 農
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岩崎 利郎
岐阜大学農学部
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柳井 徳磨
岐阜大学大学院連合獣医学研究科獣医病理学研究室
-
柳井 徳磨
岐阜大学農学研究科
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