23犬種におけるドーパミン受容体エキソンIIIおよびI領域の対立遺伝子頻度分布(動物行動学)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
犬種間の多様性は,体の大きさや体型ばかりでなく行動特性においても認められることから,行動特性に関与する遺伝子の存在が推察される.ドーパミン伝達系は動物の行動特性に関与することが知られてきているが,犬での情報は少ない.我々は以前に,人で性格や神経疾患との関連が報告されているドーパミン受容体D4遺伝子のエキソンIII領域の多様性を4犬種で報告した.本研究では,23犬種,1,535個体を解析し,新たに1個を含む8個の対立遺伝子を検出した.対立遺伝子447b, 498, 549を高頻度に有するグループは,435, 447aを高頻度に有するグループと比較して,『攻撃性』に区分される行動特性のスコアが高かった.我々はさらに,新たにエキソンI領域に24塩基の挿入/欠失からなる多型を発見した.これらの情報は,犬の行動特性に関与する遺伝子探索の一助となるかもしれない.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2004-07-25
著者
-
井上(村山) 美穂
京都大学野生動物研究センター
-
井上 美穂
畜産技術協会
-
森 裕司
東大・院農学生命・動物行動
-
武内 ゆかり
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医動物行動学研究室
-
森 裕司
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医動物行動学研究室
-
嶋田 誠
国立遺伝学研究所・進化遺伝研究部門
-
森 裕司
京都大学霊長類研究所
-
森 裕司
東工大
-
森 裕司
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
森 裕司
岐阜大学 農
-
田名部 雄一
麻布大学獣医学部
-
伊藤 愼一
岐阜大学応用生物科学部
-
岩崎 利郎
東京農工大学農学部獣医内科学研究室
-
武内 ゆかり
東大・動物行動
-
岩崎 利郎
東京農工大学農学部獣医内科学教室
-
岩崎 利郎
東京農工大学
-
岩崎 利郎
Tokyo Univ. Agriculture And Technol. Tokyo Jpn
-
伊藤 英之
岐阜大学応用生物科学部動物遺伝学研究室
-
奈良 英利
岐阜大学応用生物科学部動物遺伝学研究室
-
井上(村山) 美穂
岐阜大学応用生物科学部動物遺伝学研究室
-
嶋田 誠
岐阜大学応用生物科学部動物遺伝学研究室
-
越村 章子
岐阜大学応用生物科学部動物遺伝学研究室
-
植田 祐子
岐阜大学応用生物科学部動物遺伝学研究室
-
北川 均
岐阜大学応用生物科学部獣医内科学研究室
-
村山 裕一
(独)農業技術研究機構動物衛生研究所
-
森田 光夫
(社)家畜改良事業団家畜改良技術研究所
-
太田 克明
信州大学農学部
-
岩崎 利郎
岐阜大学農学部附属家畜病院
-
伊藤 英之
岐阜大学応用生物科学部獣医臨床繁殖学講座
-
村山 裕一
(独)動物衛生研究所
-
田名部 雄一
岐阜大
-
武内 ゆかり
東大・院農・生命科学動物行動
-
武内 ゆかり
岐阜大学 農
-
武内 ゆかり
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
森田 光夫
社団法人家畜改良事業団家畜改良技術研究所
-
北川 均
岐阜大学応用生物科学部
-
岩崎 利郎
東京農工大学農学部獣医学科獣医内科学教室
-
井上 村山
(社)畜産技術協会附属動物遺伝研究所
-
Morita M
社団法人家畜改良事業団家畜改良技術研究所
-
森田 光夫
岐阜大学 農
-
森田 光夫
(社)家畜改良事業団・家畜改良技術研究所
-
森 康行
動衛研
-
森 康行
独立行政法人農業技術研究機構動物衛生研究所
-
村山 井上
畜産技術協会附属動物遺伝研究所
-
越村 章子
岐阜大学 農
-
岩崎 利郎
岐阜大学 農
-
嶋田 誠
Rutgers University
-
森 裕司
東京大学農学部
-
岩崎 利郎
東京農工大学 農学部獣医学科
-
嶋田 誠
Primate Research Institute Kyoto University
-
田名部 雄一
麻布大学
-
伊藤 愼一
岐阜大学応用生物学部
-
井上(村山) 美穂
岐阜大学応用生物科学部
-
森田 光夫
(社)家畜改良事業団
関連論文
- ロシア・ブリヤート人集団におけるミトコンドリアDNA多型
- S5-1 発達に伴うマウス個体臭の獲得(シンポジウム5 動物行動と化学感覚,2009年度日本味と匂学会第43回大会)
- 犬のGAD遺伝子における多型の同定およびその多様性(動物行動学)
- S1-3 ラットにおける警報フェロモン(シンポジウム1 若手研究者による"味と匂"研究のトピックス,2007年度日本味と匂学会第41回大会)
- アンケートを併用した隔離試験によるウマの不安傾向の評価(動物行動学)
- P2-33 マウスにおける社会的親和・回避行動に関する研究(日本動物心理学会第66回大会発表要旨)
- P2-29 ICRマウス雌雄における仔マウス超音波に対する反応性の相違(日本動物心理学会第66回大会発表要旨)
- P1-06 ICRマウスにおける新奇環境下での行動及び内分泌反応の雌雄差検討(日本動物心理学会第66回大会発表要旨)
- OA-09 ラットにおける早期離乳による社会的遊び行動の減少と不安傾向の増大(日本動物心理学会第66回大会発表要旨)
- ウマのセロトニントランスポーター遺伝子の多型同定,RHマッピング,不安傾向との関連解析(短報)(動物行動学)
- 犬のグルタミン酸トランスポーター1の遺伝子多型および5犬種における多様性(動物行動学)
- P-28 マウスにおける社会的親和・回避行動に関する研究(日本動物心理学会第65回大会発表要旨)
- P-27 早期離乳マウスにおける不安行動発達に関する雌雄差の解析(日本動物心理学会第65回大会発表要旨)
- 犬のチロシン水酸化酵素遺伝子およびドーパミンβ水酸化酵素遺伝子 : その塩基配列, 遺伝子多型, および5犬種における多様性(動物行動学)
- 8. 嗅覚系を介した警報シグナルの伝達(ケミカルコミュニケーションの世界)
- 犬のモノアミン酸化酵素B遺伝子におけるシステインへからアルギニンのアミノ酸置換を伴う一塩基多型の同定(短報)(動物行動学)
- 犬のセロトニン受容体(1B,2Aおよび2C)遺伝子の塩基配列決定と1B遺伝子に認められた : 塩基多型の犬種差(動物行動学)
- 犬のカテコールO-メチル基転移酵素遺伝子において認められた一塩基多型の犬種差(動物行動学)
- 攻撃行動発現に初生期環境が与える影響(動物行動学)
- 情動的反射による恐怖条件付け誘発超音波の発声(動物行動学)
- IP035 スナネズミのにおいによる個体識別行動
- マイクロサテライトマーカーによる柴犬3内種の遺伝的多様性と類縁関係
- P-104 ウシ・ヤギ・ヒツジ間におけるV1Rの類似性について(ポスターセッション,2008年度日本味と匂学会第42回大会)
- 野生チンパンジー集団におけるY-STR多型
- 日本における犬mdr1遺伝子変異(臨床病理学)
- 23犬種におけるドーパミン受容体エキソンIIIおよびI領域の対立遺伝子頻度分布(動物行動学)
- 食肉目におけるドーパミン受容体D4遺伝子第3エクソン反復領域の塩基配列の比較(動物行動学)
- イヌにおけるドーパミン受容体D4遺伝子多型領域の解析
- ゴールデンレトリーバーと柴におけるD4ドーパミン受容体遺伝子の多型解析
- P-1-9 早期離乳によるラットの成長後不安行動への影響
- 和牛の親子判定および全兄弟の個体識別
- 和牛の個体識別マーカーの検索
- 犬のモノアミンオキシダーゼAとB(MAOA, MAOB)cDNAのクローニングと脳におけるmRNAの発現解析(動物行動学)
- 猫の尿マーキングに対する猫頬腺由来フェロモン様物質噴霧剤の治療効果
- P-117 偶蹄類における2つの嗅覚系と1型鋤鼻受容体(ポスターセッション,2009年度日本味と匂学会第43回大会)
- ペット(イヌやネコ)に精神疾患はあるか (特集 動物に精神医学はあるか)
- 身近な動物から学ぶ気質の遺伝的背景 (特集 行動は遺伝子で決まるのか)
- 日本における56犬種の行動特性の解析 : 米英国における調査との比較(動物行動学)
- 伴侶動物の問題行動とその治療 (特集 動物に精神疾患はあるか?)
- 老齢イヌの行動障害へのγ-アミノ酪酸の効果(動物行動学)
- IP031 早期離乳によるラットの不安行動増強
- IP030 マウスの泌乳期末期経験が成長後の母性行動に及ぼす影響
- IP024 不安状態と攻撃行動発現との関連
- IP023 ストレス緩衝作用に与えるパートナー恐怖状態の影響
- 異なる温度のα-ピネンがストレス性体温上昇に及ぼす影響の解析(動物行動学)
- 4-エチルオクタン酸由来の化合物にはヤギで「雄効果」を引き起こすプライマーフェロモン活性が存在する(動物行動学)
- ラット不安誘発超音波発声の消去過程におよぼす薬物の影響
- ジヒドロテストステロンによる雄ヤギプライマーフェロモンの産出誘導(短報)
- 糞中DNA解析によるニホンジカの個体識別(個体群動態学)
- 糞中ステロイドホルモン測定によるニホンジカの繁殖状態の比較(短報)
- 雄シバヤギ皮脂腺におけるフェロモン産生能の部位特異性
- アメロゲニン遺伝子を指標にした糞中DNA解析によるニホンジカの雌雄判別(短報)
- シバヤギ雄性フェロモンの神経行動学的解析
- シバヤギ視床下部におけるCRF, AVP, OXY免疫陽性細胞の分布様式
- イヌにおけるアンドロゲン受容体遺伝子のグルタミン反復領域の多型
- イヌにおけるドーパシン受容体D4遺伝子多型と行動特性との関連
- 室温磁気冷凍機の熱流動特性
- 411 水を冷媒とする500W級室温磁気冷凍機の動作特性(省エネルギー(3),環境保全型エネルギー技術)
- 500W級室温磁気冷凍機の動作特性
- P-105. シバヤギ嗅細胞におけるフェロモン受容体遺伝子およびGタンパク質の発現(ポスターセッション, 2006年度日本味と匂学会第40回大会)
- W2-4 シバヤギ嗅上皮におけるフェロモン受容体遺伝子およびGαi2の局在(匂いの認知-下等動物からヒトまで, 2005年度日本味と匂学会第39回大会)
- ガーナ在来犬の遺伝的多様性および他品種との近縁関係
- マイクロサテライト多型解析による黒毛和種牛の個体識別と父子判定
- 霊長類における神経伝達物質関連遺伝子の進化
- 和牛多型性マイクロサテライトを用いる半自動化個体識別システム
- 東京大学農学生命科学研究科に保存されているニホンオオカミ (Canis lupus hodophilax Temminck) 剥製標本から回収したアメロゲニン遺伝子(AMELX)エクソンDNAのクローニングとヌクレオチド配列の決定について
- イヌにおけるアンドロゲン受容体遺伝子のグルタミン反復領域の多型
- 日本および東アジアでの高K赤血球保有犬の発生率(短報)
- 分子系統分析に基づく国内飼育チンパンジーの亜種判定
- 犬の気質を知って一緒に暮らそう(その性格、なんとかならない?-動物の気質・個性とそれを知る大切さ-,応用動物行動学会・日本家畜管理学会・日本獣医学共会催2009年度春季シンポジウム報告)
- 3. 犬のしつけと問題行動 : II 臨床動物行動学(獣医学部シンポジウム,第19回 日本獣医畜産大学学術交流会(動物医療センター竣工記念))
- 獣医学における動物行動学 (犬と猫の心因性疾患の諸問題)
- 血液タンパク質多型に基づく日本鶏品種間の類縁関係
- イヌのセロトニントランスポーター多型と行動特性との関連
- ラオス在来アヒルの遺伝子構成と系統分類学的考察
- ヒト, チンパンジー, オランウータン, テナガザルにおける血液たんぱく質の変異
- メラノコルチン1-受容体遺伝子のアミノ酸置換を指標とした, 肉用奥美濃古地鶏の雌種鶏に出現する『黒色羽装』雛の除去
- 季節繁殖内分泌機構(昭和62年度家畜繁殖学会島村賞受賞講演論文)
- 哺乳類のフェロモン受容・情報処理機構に関する比較形態学的研究
- 哺乳類の繁殖年周期と環境--光周反応と松果体〔含 質疑〕 (生殖活動の律動性と生物時計に及ぼす環境の影響)
- 外生的ステロイドホルモンのプログラム投与によるシバヤギ排卵前期様内分泌動態の誘起〔英文〕
- ヤギのプロラクチン(PRL)分泌に対する日長の影響〔英文〕
- 人為的長日および短日条件が異なる季節繁殖性を有する2品種のヤギ性周期に及ぼす影響〔英文〕
- 動物の行動から学ぶこと(その性格、なんとかならない?-動物の気質・個性とそれを知る大切さ-,応用動物行動学会・日本家畜管理学会・日本獣医学会共催2009年度春季シンポジウム報告)
- においと脳
- リポポリサッカライド投与によるシバヤギ視床下部GnRHパルスジェネレータの抑制
- リポ多糖の投与により誘起されたヤギにおける病態生理学的変化(短報)
- 大型類人猿生息地の人為的撹乱における集団遺伝学的・生態学的研究
- P-100 ラット鋤鼻感覚細胞の揮発性化学物質プロパンジオールに対する応答(ポスターセッション,2010年度日本味と匂学会第44回大会)
- エンドトキシン投与により誘起されたシバヤギにおける病態行動
- 哺乳類のフェロモンと社会行動 (動物の社会行動) -- (脊椎動物の社会行動)
- 哺乳類の脳と匂い (小特集 動物の脳と匂い)
- 動物行動医学という立場からみた獣医師の役割
- フェロモンと中枢機能 (特集2 「香り」の役割を考える)
- 視床下部フェロモン応答の神経行動学的解析(1997年度日本味と匂学会第31回大会)
- 嗅覚シグナルによるGnRHパルスジェネレーターの修飾
- シバヤギにおける能動的および受動的性行動とLHサージの時間的関係
- 鋤鼻嗅覚神経系の行動学的解析 (特集 鋤鼻嗅覚神経系--あなたの第6感)
- 応用動物科学と行動学
- 哺乳動物のケミカル・コミュニケ-ション--動物の行動を匂いで探る (生物たちのケミカル・コミュニケ-ション--生物たちの不思議な世界)