雄シバヤギ皮脂腺におけるフェロモン産生能の部位特異性
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概要
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雄効果を引き起こすシバヤギのプライマーフェロモンはテストステロン依存性に皮脂腺で産生される.そこで, 去勢雄シバヤギをテストステロンで処置し, 頭部および臀部から採取した皮脂腺を我々のバイオアッセイシステムで検索し, 雄ヤギのフェロモン産生能における部位特異性の有無を調べた.テストステロン処置の結果, 頭部では皮脂腺が著しく発達し, フェロモン活性も誘発されたが, 臀部ではこのような所見は認められなかった.またテストステロン処置により頭部と臀部の両者でアンドロジェン受容体(AR)と5α-reductaseに対する免疫活性が上昇したが, この上昇は臀部より頭部でより顕著であった.以上より, 雄ヤギのプライマーフェロモンは頭部の皮脂腺で特異的に産生され, この部位特異性は一部にはテストステロン活性を仲介するARと5α-reductaseの発現量の差によることが示唆された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2000-10-25
著者
-
岩田 惠理
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医動物行動学研究室
-
岩田 惠理
東京大学獣医動物行動学研究室
-
岩田 恵理
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
菊水 健史
麻布大学・獣医・伴侶動物
-
武内 ゆかり
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医動物行動学研究室
-
森 裕司
京都大学霊長類研究所
-
森 裕司
東工大
-
武内 ゆかり
東大・動物行動
-
武内 ゆかり
東大・院農・生命科学動物行動
-
武内 ゆかり
岐阜大学 農
-
武内 ゆかり
東京大学獣医動物行動学研究室
-
森 裕司
東京大学獣医動物行動学研究室
-
若林 嘉浩
東京大学獣医動物行動学研究室
-
菊水 健史
東京大学獣医動物行動学研究室
-
Iwata E
Laboratory Of Veterinary Ethology The University Of Tokyo
-
若林 嘉浩
東大・獣医動物行動:東京都神経研・基盤技術
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