ウメ及びカボスの品質保持に及ぼすエチレン•アセトアルデヒド除去剤とフィルム密封包装の効果
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概要
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E•A除去剤とプラスチックフィルム密封包装を併用する簡易CA貯蔵法をウメ, カボスに適用し, 炭酸ガス, エチレン及びアセトアルデヒド濃度と鮮度保持効果, 生理障害抑制効果との関連性を, 包装フィルムの性質をパラメータとして検討した.1. ウメ緑果は本法によると20°C, 9日以上の貯蔵が可能であった.2. ウメの生理障害は炭酸ガス濃度約20%環境下から激増し, 25%以上では全果に障害を生じた. E•A除去剤は生理障害を顕著に抑制し, 25%炭酸ガス濃度下においても障害の発生は0〜4%であった.3. 本法により低温 (5°C) の貯蔵を行ったカボス緑果は4か月以上の脱緑抑制及び生理障害抑制が可能であった.4. カボス緑果は袋内アセトアルデヒド濃度が2ppmを超えると急激に生理障害を生じ, 10ppm では全果に障害が発生した.5. エチレン及びアセトアルデヒドの発生は密封袋内炭酸ガス濃度に影響された. この炭酸ガス濃度の高低は, 対象青果物の呼吸量とフィルムのガス透過性によって決定された.
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