原発性肝癌に関する研究 第4報 : 肝内胆管癌の臨床-剖検57例の検討
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概要
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剖検された57例の cholangiocarcinoma (C.C)について末梢型と肝門型に分け,主に臨床的検討を加え,同時に肝細胞癌と比較した.男女比は1.7:1で肝細胞癌に比べ女性の比率が高い.肝硬変は原因としては関係なく,食道静脈瘤,脾腫は認めない.HBs抗原は陰性であった.胆石の保有率が17.5%と高かった.主要症状は黄疸,腹痛,発熱,肝腫大などであった.一般的に肝門型は閉塞性黄疸を主とする所見であり,末梢型では肝細胞癌と肝門型の中間の所見を呈する.両者とも高率に胆道感染を合併する.α-FetoproteinはMO法で23例中1例,RIAで10例中5例が陽性で,低値ではあるが陽性率は低くはなかった.減黄術はかなりの延命が得られる.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
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奥田 邦雄
千葉大学第1内科
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中島 敏郎
久留米大学第1病理
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中島 敏郎
久留米大学
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岡崎 伸生
国立がんセンター
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久保 保彦
大牟田市立病院内科
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久保 保彦
久留米大学第二内科
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有島 恒明
久留米大学第二内科
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沢 靖彦
久留米大学第二内科
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野口 武英
千葉大学第一病理
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中嶋 征男
千葉大学第一内科
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久保 保彦
久留米大医
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中島 敏郎
久留米大学第一病理
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久保 保彦
久留米大学 第2内科
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沢 靖彦
久留米大学 第二内科
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中嶋 征男
千葉大学第1内科
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有島 恒明
久留米大学 第二内科
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野口 武英
千葉大学第1内科
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