経皮経肝的門脈造影法について : 第IV報 肝外短絡率測定とその臨床的意義
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
経皮経肝的門脈造影法を応用し,肝硬変症23例を中心とした28例の肝疾患々者の肝外絡率を測定した.肝硬変症の肝外短絡率は0〜52.4%と広く分布したが,他疾患では門脈狭窄症の1例を除いて0〜7.3%と低値であった.肝硬変症の肝外短絡率は病因や硬変肝の結節の大小と相関はなく,黄疽,腹水,一般肝機能検査成績とも相関しなかった.肝外短絡率は門脈圧,門脈造影上の左胃静脈短絡路の発達程度と良い相関が認められた.しかし肝外短絡率と内視鏡的食道静脈瘤の発達程度との間に多少の相違が認められた.又吐血群の肝外短絡率は非吐血群に比して有意に高い,門脈圧360mmH2O以上,肝外短絡率35%以上の症例は高率に吐血が認められ,門脈圧と肝外短絡率の2つのパラメーターを組合せれば吐血の予測,予防手術の適応決定等に応用可能であることを述べた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
-
奥田 邦雄
千葉大学第1内科
-
有水 昇
千葉大学放射線科
-
武者 広隆
千葉大学第1内科
-
高安 賢一
千葉大学第1内科
-
高安 賢一
国立がんセンター中央病院
-
高安 賢一
国立がんセンター中央病院 放射線診断部
-
隆 元英
千葉大学第1内科
-
高圓 博文
千葉大学放射線科
-
有水 昇
千葉大学放射線医学教室
関連論文
- 164 マウス実験肝炎発症に関与する細胞間相互作用の解析
- 163 感作リンパ球transferによるマウス肝障害発症機序の検討 : 細胞間相互作用の重要性について
- 158 マウス自己免疫性間質性腎炎の遺伝子支配
- 154 マウス自己免疫性PBCモデルの作製
- 73 マウス実験肝炎モデルにおける細胞性免疫の検索 : in-situのリンパ球分析について
- 379 尿細管基底膜抗原(TBM)特異的抑制T細胞因子
- 69 実験的肝炎発症マウスのリンパ球による肝細胞障害の検索
- 24) 血管疾患におけるRI angioqraphy : 第84回日本循環器学会関東甲信越地方会
- 18.脾スキャニングの研究(第383回千葉医学会例会)
- 71.肝・脾のシンチグラムについて(第376回千葉医学会例会,第11回中山外科例会)
- 72.食道癌の放射線治療 : 5年生存例のX線像について(第376回千葉医学会例会,第11回中山外科例会)
- 16.食道癌の放射線治療(一般口演抄録,第39回千葉医学会総会,第8回千葉県医師会学術大会連合大会演説要旨)
- 維持透析患者におけるクリオグロブリン血症とC型肝炎ウイルス感染との関係について
- 一透析施設における維持透析患者の悪性腫瘍の罹患率
- 慢性血液透析患者に発症した胆嚢出血の1治験例
- ビリルビン系胆石の組成と成因,特にそのポリマー構造について
- 136. 門脈圧亢進症における術中管理の工夫(第10回日本消化器外科学会総会)
- 悪性貧血における各種検査値の変動とそれらの有用性
- ラット肝細胞によるビタミンB_結合タンパクの摂取とそれらの受容体の局在
- ラットを用いる定量的肝傷害作製と,血清アミノトランスフェラーゼ値との関係
- ビタミンの大量用法
- HCV患者と手術 : 針事故を起こしたら
- 内科疾患とビタミン(第41回大会研究発表要旨,日本ビタミン学会)
- ビタミンB_の代謝と造血
- 2.癌と血清B_(1.葉酸摂取量について)(ビタミンB研究委員会 : 第229回会議研究発表要旨)
- 内科疾患とビタミン
- 壁側胸膜にリンパ管ブロックを認めた肝性胸水の1例
- 原発性胆汁性肝硬変-症候性・無症候性例についての比較検討
- 原発性肝癌に関する研究 第4報 : 肝内胆管癌の臨床-剖検57例の検討
- 経皮経肝的門脈造影法 : 第V報:手技の改良並びに133例の成績とX線的検討
- 経皮経肝的門脈造影法について : 第IV報 肝外短絡率測定とその臨床的意義
- 肝内圧とウイルス性肝疾患における肝の組織学的変化の関係
- 肝疾患患者における肝内圧測定の臨床的意義
- Dubin-Johnson syndromeの1例 : 特に低カロリー食試験と色素代謝について
- 特殊組成アミノ酸輸液による肝硬変の肝性脳症に対する治療-特に血漿遊離アミノ酸と血中アンモニアに及ぼす影響について
- 分離マウス肝細胞を標的細胞とするcell-mediated cytotoxicityに及ぼすprostaglandin E1の効果
- 巨大左胃静脈-腎静脈短絡を有した急性肝炎の1例
- 原発性肝癌に関する研究 第3報 : 肝細胞癌の中島・奥田肉眼分類とその臨床病理学的特徴
- 門脈圧亢進症を伴なった肝サルコイドーシスの2症例 : -経皮経肝的門脈造影像を中心にして-
- 原発性胆汁性肝硬変症長期観察例における臨床病理的予後因子の検討
- 二重盲検によるCE-14の慢性肝疾患に対する効果
- 経皮経肝的門脈造影による左胃静脈造影像の検討
- δ抗原の免疫電顕的検討
- ダックB型肝炎ウイルスのDNAポリメラーゼ活性及びDHBV-DNAに関する研究
- 超音波映像下ドレナージにより治癒せしめた肝膿瘍の4例
- 司会者のことば
- 経皮経肝的門脈造影法について : 第I報:方法と診断的意義について
- 非病原性大腸菌門脈内注入による実験的肝門脈線維症
- 急性Bromobenzene肝障害におけるエンドトキシンの役割
- 肝硬変症における末梢エンドトキシン血症出現機序に関する研究
- 脂肪肝における限局性低脂肪化巣の臨床的意義
- Chenodeoxycholic acid による胆石溶解療法の研究 : 有効性ならびに安全性についての検討
- Arantius管開存によると思われる門脈下大静脈短絡の1例
- HBs抗原持続陽性者における各種HBVマーカーの測定 : 特にHBs抗原の母児間垂直感染について
- Mitomycin C Microcapsules の肝動脈内注入による肝細胞癌の治療
- CT angiographyによる肝細胞癌の動門脈シャントの証明
- 原発性肝癌に関する研究(V報) : 選択的腹腔動脈造影による肝細胞癌の肉眼形態の診断
- 肝内外副血行路のインシュリン代謝並びに耐糖能に及ぼす影響
- 門脈圧亢進症を呈した原発性骨髄線維症の2症例
- 犬門脈内細菌注入による実験的門脈線維症の作製
- 超音波パルスドップラー血流計による門脈血流量の測定 : 超音波トランジットタイム血流計との比較
- PropranOlolの門脈血行動態へ及ぼす影響
- 特発性門脈圧亢進症に関する研究の現況と問題点(特別講演,第2回千葉県門脈圧亢進症研究会記録)
- タイトル無し
- 門脈圧亢進を伴なわない猪瀬型肝性脳症の1例
- Efficacy of sclerotherapy on cirrhotic patients with ruptured or non-ruptured risky esophageal varices. Comparative study of sclerotherapy and PTO.:Comparative Study of sclerotherapy and PTO
- Investigation of portosystemic collaterals by scintiphotosplenoportography.
- Portal hemodynamics in idiopathic portal hypertension (Banti's syndrome)
- Portographic opacification of hepatic vein in cirrhosis. Indication of extensive intrahepatic shunts.:Indication of extensive intrahepatic shunts
- Interrelationship between portal vein pressure and portal systemic shunt in patients with liver disease.
- 経皮経肝的門脈造影法について--経皮経肝的門脈造影より見た肝性脳症
- タイトル無し
- タイトル無し
- Quantitation of the intrahepatic shunt index by injection of 99mTc-macroaggregated albumin into the spleen.
- タイトル無し
- Cytotoxicity of sensitized spleen cells from C57BL/6 mice with experimentally induced autoimmune hepatitis against normal syngeneic hepatocytes. Study of cell-mediated cytotoxicity by 51Cr release method.
- Study of subpopulations of infiltrating cells in the liver with experimentally induced hepatitis in mice.
- タイトル無し
- Clinical significance of portal systemic shunts in cirrhotic patients.
- Hemodynamics of gastric varices. Study by percutaneous transhepatic portography.
- タイトル無し
- タイトル無し
- EVALUATION OF THE THREE DIFFERENT METHODS OF PERCUTANEOUS TRANSHEPATIC OBLITE RATION:ESPECIALLY THE USE OF BALLOON CATHETER AND STAINLESS STEEL COIL
- タイトル無し
- タイトル無し
- :Study in comparison with pathologic findings
- Long-term follow-up of antiviral treatment in HBeAg positive chronic hepatitis patients.
- Transcatheter arterial embolization for hepatocellular carcinoma. Comparison with operation, intra-arterial chemotherapy, and no treatment.
- タイトル無し
- :Correlation of Echograms and Histopathological Findings
- タイトル無し
- タイトル無し
- Effect of esophageal transection on portal hemodynamics.
- タイトル無し
- タイトル無し
- Cytotoxic activities of sensitized spleen cells from hepatitis mice against hepatocytes. Characterization of immune mechanisms responsible for hepatocellular damages in microcytotoxicity assay.:Characterization of immune mechanisms responsible for hepatoc
- Comparison of hepatitis B virus specific RNA, HBV DNA, and HBV antigenic proteins.
- A follow-up study on the prognosis of chronic hepatitis. Difference between type B and non-B.:Difference between type B and non-B
- タイトル無し
- タイトル無し