食肉タンパク質のゲルろ過法について
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概要
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Sodium dodecyl sulphate(SDS)を含む緩衝液で食肉タンパク質の分別を行った。SDSはタンパク質の溶解性を増すと同時にタンパク質に結合して,SDS-タンパク質複合体を形成するが,緩衝液の濃度を高めることはタンパク質に結合するSDS含量が減少し,タンパク質のゲルろ過による分別に有効であった。この場合,緩衝液の種類,濃度,SDS含量および温度などが分別において大きく作用するが,0.3M NaCI,0.1%SDSおよび0.5mM 2-メルカプトエタノールを含む0.025M Tris-HCl緩衝液(pH7.4)の使用は肉タンパク質の分別に良好であった。充填ゲルはトヨパールHW-55 Superfine(S),HW-60 Superfine(S)およびHW-65 Fineの組合せにより,全肉タンパク質は各タンパク質およびペプチド,アミノ酸画分までが,HW-55SおよびHW-60Sの組合せにより,筋漿タンパク質も同様に良く分離された。
- 帯広畜産大学の論文
- 1985-11-20
著者
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