トマト果実の酸性フォスファターゼについて
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概要
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1.酸性フォスファターゼは緑白熟期のトマト果実中に多く含有され,追熟老化が進むにつれて活性は著しく減少する.2.追熟は温度により大きく影響される.酵素活性も影響され,33℃区は,初期より活性の減少が見られるが4℃区は,活性の低下は,ゆるやかで,一時上昇する事も見られた.3.酵素は細胞壁区分に局在し,pH5.5以下の条件では,基質があっても細胞壁より,離れずに不溶型として作用する.4.酵素はpH6以上の緩衝液で細胞壁より,大部分が容易に抽出される.5.細胞壁に結合したままの不溶型と可溶型の酵素の性質を比較したところ,最適pH5.5,K_m5.81×10^<-4>M,活性化エネルギー等は一致したが,熱安定性に於て不溶型が安定であった.6.この酵素はリン酸のモノエステルを分解するが,ATPは分解できなかった.
- 千葉大学の論文
- 1972-12-25
著者
-
中川 弘毅
千葉大・園芸
-
中川 弘毅
農産製造学研究室
-
竹花 秀太郎
農産製造学研究室
-
小倉 長雄
農産製造学研究室
-
小倉 長雄
千葉大学園芸学部
-
岩下 隆弥
農産製造学研究室
-
陳 朔佳
農産製造学研究室
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