クロロフィルの安定度について
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概要
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クロロフィルの純品を材料として,光と熱に対する安定度について調べた.1.クロロフィルはa,bとも光に対しは極めて不安定であり,直ちに褐色様物質に変化する.2.クロロフィル自体は固体状では熱に対しては比較的安定であり,115℃1時間の加熱に於て約20%の分解があるのみでフェオフィチンが生成される.3.クロロフィルはpHの影響をうけやすく,蔗糖溶液に於てpH6.5以下では加熱する事なしにフェオフィチンに変化する.4.クロロフィルの溶媒としてはメタノール,エーテル,アセトンが比較的安定に保ててよい.終りに臨み,御指導下さった竹花助教授並びに当教室員の方々,また本研究に御協力並びに御指導頂いた東京大学高宮篤教授に深謝申し上げる.なお本研究は昭和38年4月農芸化学会にて講演した.
- 千葉大学の論文
- 1966-12-31
著者
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