アカイエカの体成分含量, とくに越冬雌個体の体の大きさと関連して
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概要
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アカイエカ雌成虫における体成分含量を, 越冬個体の体の大きさと関連して検討した。越冬個体の脂質およびグリコーゲン含量は夏季個体にくらべて著しく高かったが, タンパク質含量は反対に低かった。越冬個体の脂質含量はグリコーゲンの約60倍と非常に高いことから, 脂質はアカイエカの越冬のさいの主要なエネルギー源であることが示された。越冬個体の脂質含量は翅長の大きな個体ほど高く, 長翅個体群にくらべて短翅個体群の脂質含量は40%以上低かった。このことから短翅個体群はエネルギー源の蓄積が少なく, 越冬に不適な集団であることが示唆された。
- 日本衛生動物学会の論文
- 1981-03-15
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