ナナホシテントウの夏眠及び越冬に伴う体成分の変化
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概要
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ナナホシテントウ成虫の体成分含量の変化から,夏眠期と越冬期における貯蔵栄養の役割を検討した。第1世代成虫は栄養蓄積を行い6月下旬より夏眠に入り,ススキ群落で小集団を形成して越夏した。夏眠期のエネルギー源として前期にはグリコーゲンが,また後期には脂質が消費された。第2世代成虫の生体重及びタンパク含量は越冬中も次第に増加することから,越冬個体は摂食活動を持続していることが推測された。越冬期のエネルギー源として前期には脂質が,また後期にはグリコーゲンが消費された。第1世代雌成虫の卵巣発育が夏眠前に蓄積された貯蔵栄養に大きく依存するのに対し,第2世代雌成虫では越冬中に蓄積した貯蔵栄養が卵巣発育に補足的に利用された。
- 岐阜大学の論文
- 1987-12-25
著者
-
桜井 宏紀
岐阜大学農学部生物生産システム学科
-
桜井 宏紀
岐阜大・農
-
武田 享
岐阜大学農学部生物生産システム学科
-
武田 享
岐阜大学農学部
-
桜井 宏紀
岐阜大学農学部昆虫学教室
-
平野 哲司
愛知県農業総合試験場山間技術実験農場
-
平野 哲司
愛知県農業総合試
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