ニクバエ(Sarcophaga ruficornis Fabricius)の卵巣発育に伴う組織のタンパク含量の変化
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概要
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ニクバエ(Sarcophaga ruficornis Fabricius )の卵巣の発育機構を理解するため,卵巣,蛹脂肪体及び血液との間でタンパク利用における相互関係を検討した。蛹脂肪体のタンパク含量は羽化後急速に減少したのに対し,血液のタンパク音量はN字型の変動パターンを示し,卵巣による血液タンパクの吸収速度に3段階あることが推測された。庶糖のみの飼育個体では肝臓飼育個体に比べて血液中のタンパク含量は低下し,卵巣発育も低かった。卵巣摘出個体の蛹脂肪体及び血液のタンパク含量は正常個体のそれらに比べて高く,卵巣の除去により血液中に貯蔵栄養が蓄積したことから,蛹脂肪体の貯蔵タンパクが血液を介して卵巣に移行することが推測された。一方,雄では羽化後血液中のタンパク質は活発な活動に伴い消費されて低下した。
- 岐阜大学の論文
- 1991-12-25
著者
-
桜井 宏紀
岐阜大学農学部生物生産システム学科
-
桜井 宏紀
岐阜大・農
-
武田 享
岐阜大学農学部生物生産システム学科
-
武田 享
岐阜大学大学院連合農学研究科生物環境科学
-
武田 享
岐阜大学農学部
-
桜井 宏紀
岐阜大学農学部昆虫学教室
-
韋 秉興
岐阜大学農学部昆虫学研究室
-
韋 秉興
広西農学院
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