ネダニの発育に及ぼす温度の影響
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概要
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ネダニ(Rhizoglyphus echinopus Fumouze et Robini)の生態を明らかにするため,繁殖に及ぼす温度の影響を調べた。実験には累代飼育個体群(30℃,関係湿度95%で飼育)より得た孵化幼虫を,湿度95%,20,25,27及び30℃の各温度区で個別飼育し,発育状況,産卵数及び孵化率を調査した。生存率は30℃で最も高く,次いで25℃,20℃の順であり,温度の低下にともない生存率は激減した。発育過程が進むにつれ各ステージの発育期間は延長し,また温度の上昇に伴い総発育期間は短縮した。発育零点は9.44℃,有効積算温度は105.52日度であった。成虫の生存日数は高温ほど延長し,各温度区とも雌の方が雄よりも寿命は長かった。温度の上昇につれ雌の出現率は高くなり,卵期間は短縮する傾向を示したが,産卵数には温度による差は見られなかった。
- 岐阜大学の論文
- 1992-12-25
著者
-
桜井 宏紀
岐阜大学農学部生物生産システム学科
-
桜井 宏紀
岐阜大・農
-
武田 享
岐阜大学農学部生物生産システム学科
-
武田 享
岐阜大学大学院連合農学研究科生物環境科学
-
武田 享
岐阜大学農学部
-
桜井 宏紀
岐阜大学農学部昆虫学教室
-
稲葉 哲也
農林水産省名古屋植物検疫所
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