岐阜県におけるアオマツムシの分布及び産卵樹
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概要
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1.アオマツムシが岐阜県で最初に確認されたのは1979年9月20日岐阜市内の庭園樹(サクラ)上であるが,これと同じ頃美濃加茂市の果樹園でカキの果実を加害することが判明し,新たなる農業害虫として注目されるようになった。2.本種は岐阜市内のほぼ全域に分布し,公園・各種施設・民家等の庭園樹,道路沿いの街路樹,雑木林等で生息が確認された。また,岐阜市以外の県全域では,郡上郡白鳥町と益田郡下呂町以南に広く分布し,それより北では高山市に限られている。3.本種の産卵を確認した樹種は31科51属71種に達し,庭園樹,街路樹,果樹として広く利用されている樹木,雑木林内に自生する樹木等によく産卵している。4.本種は1960年代後半以降全国各地で分布拡大傾向にあるが,道路・環境整備にともなう緑化事業の推進が有力な要因と考えられる。
- 1988-12-25
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