アルファルファタコゾウムシの発育に及ぼす温度及び餌植物の影響
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概要
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アルファルファタコゾウムシHypera postica Gyllanhalの発育におよぼす温度条件および食草となるマメ科7種の影響について飼育実験を行った。温度の影響は,7.5℃では全てのステージで発育が認められず,卵から成虫までの通した期間での発育零点は9.7℃であり,有効積算温度は393.7日度であった。生存率,羽化率は,20℃飼育条件下で高い値となった。食餌の影響は,スズメノエンドウでは発育が認められなかった。各食草における発育期間,生存率,羽化率および成虫の生体重の結果より,ムラサキツメクサとシロツメクサは好適な食草ではなく,レンゲ,ウマゴヤシ,アルファルファ,カラスノエンドウおよびヘアリアーベッチについては好適な食草であると認められた。本種は20℃といった比較的冷涼な気温が生育に最適であると考えられ,食草が日本全土に分布してることより北方へ分布を拡大する可能性が高いことが示された。
- 岐阜大学の論文
- 1996-11-28
著者
-
井上 敦夫
養蜂研究所
-
土田 浩治
岐阜大学農学部昆虫制御学教室
-
櫻井 宏紀
岐阜大学農学部昆虫制御学教室
-
櫻井 宏紀
岐阜大・農
-
土田 浩治
岐阜大学農学部昆虫学研究室
-
山田 芳樹
岐阜大学農学部生物生産システム学科
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