蚊族幼虫の定量的採集法の一改良案
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概要
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蚊幼虫をすくいとるための網底型ひしやくを試作し, その性能を従来の普通型と比較した結果, 次のことが明らかになつた.(1)網底型にすくいとられる蚊幼虫の個体数は普通型に比べて有意に多く, 容器内では普通型の1.51〜1.90倍, 野外水域では3.23〜3.78倍に達した(表1, 表2).(2)野外水域ですくいとられる幼虫と蛹の種類組成を比較した結果, ひしやく別のサンプル間に有意差は認められなかつた(図2).令構成の点では, 網底型のサンプルは普通型に比べて1・2令幼虫の出現率の低い傾向が認められた(図3).(3)しかし, 1〜4令幼虫を同数ずつ放つた既知の母集団からすくいとつた結果では, 令構成の点で上のような両型ひしやく間の有意差は認められなかつた.たがし, いずれのひしやくですくいとつても1・2・3令に比べて4令幼虫の出現頻度が実際より高かつた(表3, 図4).
- 1970-11-30
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