動き情報を用いたジェスチャ認識

概要

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日常社会において, 人間は知らず知らずのうちにジェスチャをし, 言語以上に意志を伝達することが良くある。そのジェスチャをコンピュータに認識, 理解させることは, 意志伝達をすみやかに行うという点でも重要な課題である。近年, コンピュータが人間の動作, ジェスチャ, 表情などを理解する研究が盛んに行われ, インタラクティブな意志の疎通の実現を目指した研究が進んでいる。従来のジェスチャ認識の研究として, 特徴点を確実に得るために体にセンサを取り付けたり, マーカーを付けた画像を用いたりすることが多い。しかしながら, 接触型のセンサは体に取り付ける煩わしさや身体の動きを拘束するといった問題がある。ることによりジェスチャ認識を行った研究である。また, 画像列を直接利用する方法は, 背景が変化したり, 照明が変化すると利用することができなくなってしまう。本研究では, 動き情報を用いるため背景などの環境条件に左右されない点, 同様の理由で画像の濃度補正などの正規化を必要としない点, ジェスチャ認識にHMMを利用することで雑音や時間的な伸縮に対してロバストである点, 学習に基づいて認識系を構築するので高い認識率が達成できるなどの点で有効な手法を提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24

動き情報を用いたジェスチャ認識

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