発話行為論に基づく要求獲得パラダイムの一提案
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概要
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顧客からの要求獲得において、自然言語によるコミュニケーションは重要な役割を果たしている。この際、直接言われた要求だけではなく、言われていない、顧客の無意識下にある漠然とした要求も抽出したい。将来的には自動的に要求を抽出することが目標だが、まずは要求獲得のための方法論を確立したい。要求獲得では、話し手の意図理解が前提となる。意図理解の理論的枠組として発話行為論を用いる。発話行為論では話し手の種々のレベルの行為の解釈が主な問題となるが、本研究では単に発話の解釈、理解だけではなく要求の獲得を目標とする。まずそのために言語現象を観察・解析し、話し手の意図を考慮した言語行為モデルを構築する必要がある。本論文ではそうしたモデルを提案する。図1コミュニケーシヨン進行による共有知識の顕在化さらに話し手の意図を理解するためには、共有知識(感情、イメージなども含む)の顕在化が必要となる。つまりコミュニケーションの展開を通して、図1のように、話し手、聞き手双方の無意識下にあるものと共有知識を意識下に顕在化すること(図1の矢印の方向への推移)が意図理解、要求分析には必要となる。これは今後の重要な課題である。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27
著者
-
蓬莱 尚幸
富士通研究所
-
大森 晃
東京理科大学
-
蓬莱 尚幸
慶應大・先端生命研
-
渡部 勇
株式会社富士通研究所
-
片山 佳則
株式会社富士通研究所
-
蓬莱 尚幸
株式会社富士通研究所
-
土井 晃一
株式会社富士通研究所情報社会科学研究所
-
大森 晃
株式会社富士通研究所情報社会科学研究所(旧国際情報社会科学研究所)
-
土井 晃一
ファーマセキュリティコンサルティング
-
大森 晃
東京理科大学 工学部
-
渡部 勇
(株)富士通研究所
-
土井 晃一
株式会社富士研究所コンピュータシステム研究所ドキュメント処理研究部
-
片山 佳則
富士通研究所セキュアコンピューティング研究部
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